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  • 栃木県宇都宮市下砥上町691-4宇都宮クリニックビレッジ
    JR日光線 鶴田駅徒歩13分
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消化器内科

消化器内科とは

消化器内科のイメージ画像

口腔から肛門まで続く1本の長い管を消化管と言います。ここは食べ物を摂取、消化、吸収し、不要なものを排泄することを行っているわけですが、この消化管は食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門などの器官で構成されており、これらの臓器と消化管の働き(主に消化や吸収)を助ける肝臓、胆のう、膵臓で起きた症状や病気について診療していくのが消化器内科です。

なお、消化器症状を訴えている場合、腹痛、嘔吐・吐き気、下痢などを訴えるケースが多いですが、診察の際は消化器疾患以外の可能性も考えながら診断をつけていきますので、一般内科の診療になることもあります。また医師が必要と判断すれば、レントゲン撮影(単純X線検査)や腹部超音波検査(腹部エコー)、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)などの検査を行い、総合的に判断していきます。

以下のような症状は、ご相談ください(例)

  • お腹の調子が悪い
  • 胃が痛い
  • 胃もたれがする
  • 吐き気がする
  • 胸やけがする
  • 便秘気味である
  • 下痢を繰り返す
  • 血便が出た
  • 食欲が無い
  • 急に体重が減少した
  • 顔色が悪いと言われる など

当院の消化器内科で診療する主な疾患

  • 逆流性食道炎
  • 食道カンジダ症
  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃/十二指腸潰瘍
  • ピロリ菌感染症
  • 機能性ディスペプシア(機能性消化管障害)
  • 感染性胃腸炎
  • 急性腸炎(虫垂炎、憩室炎、虚血性腸炎など)
  • 便秘症
  • 下痢症
  • 過敏性腸症候群(IBS)
  • クローン病
  • 潰瘍性大腸炎
  • 脂肪肝
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 胆石
  • 胆のう炎
  • 胆のうポリープ
  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 食道がん
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • 肝がん
  • 胆嚢がん
  • 膵がん など

消化器内科の代表的な疾患

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃内にある消化途中の食物や胃液が食道に逆流してしまうことで、食道の粘膜にびらんあるいは潰瘍が起きている状態を言います。胃内は胃酸による酸性に耐えられる粘膜に覆われていますが、食道はそのような構造になっていません。そのため、胃液などが食道に逆流してしまうと炎症をおこしてしまうのです。よくみられる症状は、胸やけ、酸っぱいものが喉元まで込み上げる、咳、胸の痛みなどです。

胃内にあるものが逆流してしまう原因としては、過度な飲酒、脂肪分の高い食事を好む、カフェイン入り飲用の過剰摂取、喫煙、ストレスといった日頃の生活習慣や影響しているとされるほか、食道裂孔ヘルニアや胃切除手術をした後にも起きることがあると言われています。また、原因が特定できないということも少なくありません。

急性胃炎

様々な原因によって引き起こされた胃の急性炎症を総称して急性胃炎と言います。この場合、薬の副作用(NSAIDs、ステロイド など)やストレス、アルコール、アニサキス、飲食物といったことが原因として考えられます。また、腹痛(上腹部の痛み)、嘔吐・吐き気、胃もたれ、食欲不振といった多彩な症状を引き起こします。

治療に関してですが、原因が判明しているのであれば、それを取り除くようにします。また症状が強く出る場合は、胃酸の分泌を抑えるH2阻害薬やプロトンポンプ阻害薬や胃粘膜保護薬を使用し胃内の環境を整えて行きます。

慢性胃炎

慢性的に胃粘膜に炎症が起きている状態が慢性胃炎です。その原因のほとんどがピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)による感染と言われていますが、ストレスや薬剤、自己免疫によって引き起こされることもあります。主な症状は、胃もたれや上腹部の不快感、膨満感、吐き気、げっぷといったものです。

特にピロリ菌が原因で起こる萎縮性胃炎では、進行すると腸粘膜みたいな状態(腸上皮化生)に胃粘膜が変化します。これが胃がんの発症リスクを高くさせますので定期的な上部内視鏡検査(胃カメラ)でのフォローアップが必要となります。

治療ですが、ピロリ菌の感染による慢性胃炎であれば、速やかに除菌治療が行われます。そのほかには、胃炎を抑える治療として、胃酸の分泌を抑える効果がある薬や胃粘膜保護薬などが使用されます。

胃潰瘍/十二指腸潰瘍

胃もしくは十二指腸に潰瘍(粘膜がただれている など)がみられている状態を胃潰瘍もしくは、十二指腸潰瘍と言います。

これは主に胃液によって粘膜が損傷を受けることで発症するようになるのですが、胃や十二指腸というのは、そもそも胃酸によって胃壁や十二指腸壁が損傷を受けないようコーティングされています。ただこれが何らかの原因によって、コーティングが破壊され、胃酸による損傷を受けるようになると胃や十二指腸で潰瘍がみられるようになるのです。これによって、みぞおち付近の痛み(胃潰瘍は食事中や食後、十二指腸潰瘍は空腹時)、吐血、血液が混じって変色している便などがみられるようになります。

原因については、その大半がピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染によるものですが、それ以外にもストレスや薬剤(NSAIDs)の影響から発症することもあります。

治療に関してですが、ピロリ菌の感染が原因であればピロリ菌を除菌する治療を行っていきます。また薬剤(NSAIDs)が原因であれば使用を中断していきます。このほか胃酸の分泌を抑える作用のあるH2阻害薬やプロトンポンプ阻害薬を使用し治療を行います。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は、病原とされる細菌、ウイルス、寄生虫といった病原体によって、胃や腸に炎症が起きている状態を言います。代表的な感染性胃腸炎としては、ノロウイルス感染症、サルモネラ腸炎、カンピロバクター腸炎、O-157腸炎などがあります。

上記のような感染症胃腸炎でよくみられるのは、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などです。ちなみにこれらには治療法が確立されていないため、主に症状を軽減させる対症療法として、整腸剤や抗生物質といった薬物療法を行いますが、細菌が原因であれば抗菌薬が用いられることもあります。なお、多くは発症後に数日(3~5日程度)で治まるようになります。

また、これら感染症胃腸炎については、事前の予防対策も重要で、鶏肉は生で食べない(カンピロバクター腸炎)、肉はしっかり加熱してトングを使う(O-157腸炎、サルモネラ腸炎)、トイレや食事の前などは手洗い、うがいを行う(ノロウイルス感染症、サルモネラ腸炎)といったことも行うようにします。

過敏性腸症候群(IBS)

腸には炎症や潰瘍などの病変は一切みられないものの、腹痛、下痢、便秘といった消化器症状が繰り返されている状態を過敏性腸症候群と言います。

発症原因については特定されていませんが、ストレス、過労、不安・緊張といった精神状態が自律神経の乱れにつながって、それが腸の運動異常を起こすなどして、上記のような症状が起こるのではないかと言われています。10代の中高生、20~40代の世代に起きやすいとされ、男性は下痢、女性は便秘になりやすいです。

治療に関しては、根本の原因とされるストレス管理や生活習慣の改善が重要です。環境をしっかり整えたうえで、症状が強く出るという場合は、整腸剤などの薬物療法を行っていきます。

機能性ディスペプシア(機能性消化管障害)

機能性ディスペプシアは、慢性的に胃の痛みや胸やけ、吐き気や胃の不快感といった症状を訴えるものの胃カメラ(上部消化管内視鏡)で観察をしても胃粘膜にこれといった病変はみられない状態を言います。発症の原因については特定されたわけではありませんが、心理的なストレス、胃の運動異常、胃酸の刺激に対する胃や十二指腸の知覚過敏といったことが考えられています。

治療が必要な場合は、主に生活習慣の改善と薬物療法が行われます。生活習慣の改善では、喫煙者の場合は禁煙、多量のアルコールを飲む場合は節酒、過食や早食いは控える、睡眠時間の確保に努めるようにします。またストレスを溜めないような環境を整えるようにします。薬物療法では、消化管の運動機能改善薬や胃酸の分泌を抑える薬(H2阻害薬、プロトンポンプ阻害薬)を使用するほか、精神症状が現れているのであれば抗うつ薬や抗不安薬を使用することもあります。

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院長
土田 知恵子(ツチダ チエコ)
診療内容
内科、消化器内科、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)、ピロリ菌検査、
日帰りポリープ切除、生活習慣病、健康診断、予防接種、花粉症
電話
028-615-1001
所在地
〒320-0852栃木県宇都宮市下砥上町691-4宇都宮クリニックビレッジ
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